私は、最近の教育は『サービス業』に近いなと思っています。
昔といっても、私は10年強の経験しかないので、
少し昔話をしたいと思います。
子供のころの話になりますが、私が小学校、中学校の頃ですが、全く良い児童・生徒ではなかったと思います。手がかかっていただろうと思います。
実際に、親も数回学校に呼ばれて指導されたこともありました。
しかし、先生の言うことは、最後には納得できたし、親ですらも「先生が~って言っているんだから、あなたが悪い。」という風になっていたように思います。
ですが、今はどうでしょうか?
保護者の方からのご意見を受けて、教師が謝ることは珍しくなくなりました。
私自身、「ウチの子は、繊細なんだから、もっとこの子の話を聞いてあげてください!先生の指導が高圧的です。」
と保護者から電話が来たことがありました。
前提としてですが・・・
指導した内容についての説明はしてあります。
保護者の方は、私が指導したところを見ていません。
1対1の指導ではなく、複数で対応しています。
そして、私の怒り度をMAX10としたら、1の状態でした。
私が大人になる20年前後で、何が起きているのか?
ここについて、考えて新しい学校の形を考える必要があると考えています。
最初の学習指導要領(指導するための指針)は、1947年に作られたと記憶しています。
戦後の日本を立て直すために、教育が大きな力を発揮し、高度経済成長を引き起こし、日本という国を世界でも有数の経済大国へと押し上げていきました。
そして、それは、間違いなく【教育の力】が大きかったということは、その時代を生きていなくても何となく分かります。
そのころの教育、学校というのは、最先端に触れられる場所であり、本当に新しいことを学ぶことができる魅力的な場所であったということは、容易に想像ができます。
オルガン、顕微鏡、地球儀・・・子供たちにとって、保護者にとって魅力的な場所でした。
しかし、今はどうでしょうか?
学校にiPadが、導入された ⇒ 制限がつきすぎて、スマホより自由度がない。
先生たちの授業 ⇒ 学習系YouTuberの方が、勢いがあって面白い。
果たして、学校は今も子供、保護者にとって魅力的な場所なのだろうか?
日本には義務教育が法律で定められているから、地域の学校に行くのではないか?
入学金、授業料がかからない学びの場があっても、学校は選ばれるか?
そんなことを考えてしまいます。
引用:日本の小学校(初等教育)での私立学校入学者数の割合(推移と比較グラフ) | GraphToChart
引用:私立中学校に通う割合はどの程度?|ライフイベントから見る生活設計|ひと目でわかる生活設計情報|公益財団法人 生命保険文化センター (jili.or.jp)
上記のデータからも分かるように、人口減少している中で、明らかに公立学校は危機感を持つべきであると考えています。
そこで、私が考えているのが、教育 ⇒ サービスへと意識を転換させてはどうかということです。
私は、これまでの教育実践の中で、子供と保護者の意見をとにかく聞いて、合意形成を図りながら学習する内容や支援する方法を一緒に作っていった・・・という経験があります。
はっきり言って、これが一番よかった!!!
私が思う、私の正解である教育をしていた時、クレームはくるは、結局そういう保護者の子供は言うこと聞かないわで大変だった。
でも、どうでしょうか?
子供を豊かに育てたいという共通の目的を伝え、そのための手段を一緒に考えた時、これはだれに間違っていると言われても、私たちの世界においては正解なのではないかと思ったのです。
武井壮さんのYouTubeでこんなことを言っていました。
「明らかに世界で1番の技術を使って、最高の品物であるが、誰も買えないもの」
「世界で10番目くらいかも知れないが、世界中の人が手に取れるもの」
どちらに価値があるか?
私たちの教育業界は、今そもそもの業態として意識改革が必要である!
そんなことを考えている1日でした!
本日から息子が幼稚園に行きました。
彼には、素敵な仲間を作るために幼稚園に行ってほしい!
そんな風に思っています。
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