あなたが、先生であるとして学校で最優先にすべきことを『1つ』あげるとしたら何でしょう?
私が10年間勤務してきた中で、現代の学校の1つ大きな課題と考えているのが、最優先にすべきこと。これが、学校単位で統一されていないことであると考えています。実際に経験してきた例を2つほど紹介します。
~エピソード1~
私は、基本的なスタンスとして、子供たちと上下の関係、大人と子供という関係性ではなく、人と人、なるべく子供に注意することは、私たちもしないように、逆に我々が許されていることは、子供たちにもある程度許容してあげたいと思っています。
現在、子供たちを呼ぶときに〇〇さんと呼ぶということが推奨されていますが、個人的に教員と子供、両者の関係性次第でどうでもよいと考えています。関係性を築くことができない。親しくない相手からあだ名で呼ばれることは、誰だって気持ちが悪いものです。しかし、ある程度の関係性であるのならば、互いが心地よいと感じる呼び名であって良いと考えるわけです。
*現在、この関係性や距離感をつかむことが難しい教員や、親しい関係性と男女との仲をはき違え、不祥事を起こす教員が多いことが原因で、このように推奨されているわけであって、呼び方が悪ではないと考えています。
少し話が逸れましたが、私は苗字が〇〇田なのですが、〇〇ティー(ティーチャーの略)で呼ばれていました。それに対して、学校長から「きちんと〇〇田先生と呼ばせなさい。」と注意を受けたことがあります。言われている私ではなく、言われているのを見た人が注意している。この光景がすでにおかしいのでは・・・と思うのですが、ポイントは子供と関わる際に、何を重視しているのか?ということです。学校長は、大人と子供、教師と児童、この関係性をきちんとしておくことが重要なのでしょう。
私としては、子供が私を呼び、近寄ってくるのであれば、是非とも話をして、子供の心の内をはかり、コミュニケーションを通して、様々なことを把握したいと考えます。呼び方なんてどうでもよいのです。
~エピソード2~
出勤する際に、男性はネクタイ、ジャケットを着用すること。というやつです。教育公務員として恥ずかしくない服装を心掛けるということらしいです。さらに、「最近の若い方々はなっていない」ということで、きちんとした服装で出勤しているかチェックカードを作るらしいですよ。
つまり、現在の学校長は、教育公務員として・・・信用失墜行為は、服装であると考えているのかなと思いました。この辺りの話は、働き方改革の話と絡めて、また今度!!
さて、いかがでしょうか。
現在の学校現場では、本当に大事にするべきこと。学校としての最優先課題が語られぬまま、各校で経営や人材育成を学ぶことなく管理職となったトップが、2~3年で交代しながら、学校運営を続けているのが現状です。
会社であれば、業績を伸ばすこと、次なるフィールドへ事業を展開していくこと、新たな顧客を獲得していくこと。目的が明確です。しかしながら、学校現場ではそれぞれの思いが語られることも共有されることもなく、日々目の前の業務に追われ、教科書の内容が1年間で確実に終わるように必死に仕事をしています。これでは、良い方向へ教育がシフトすることは難しいでしょう。
会社のように・・・とはいかないのかも知れませんが、VUCA時代といわれる多様な学校現場で、なにを最優先課題とするのか。そのことが語られ、そのための方策が語られる。そのような学校に変化していかなければならないと思っています。
みんなの願いが叶う、みんなの学校を目指して!
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